Jプロツアー第4戦[東日本ロードクラシック群馬大会]ーDAY2ー
レース距離:6㎞×22周回 132㎞
群馬サイクルスポーツセンター→http://www.gummacsc.com/
群馬県利根郡みなかみ町新巻3853
・新城銀二

【果敢に攻めた吉岡選手だったが…】
©YUKIO MAEDA/M-WAVE群馬2連戦の2日目は距離132㎞と前日よりも長く、レースレイティングはAAAAとなり獲得ポイントが大きいものとなります。ブラーゼンはエース吉岡選手を少人数の逃げに送り込んで勝負する作戦。

【1周目から吉岡選手と新城選手が飛び出す】
©YUKIO MAEDA/M-WAVE他のチームのメンバーも強力で、ブラーゼンとしては良い展開でしたが、この動きは3周目に入ると吸収。序盤から激しくペースが上がり集団後方では遅れる選手も出てきます。
吉岡選手と新城選手が吸収された後も、集団はアタック合戦が続きます。
柴田選手が各チームのアタックに対応し、6周目には10名ほどのグループでやや抜け出しますが、この動きも次の周で吸収。
【終盤にチームメイトの力を温存させるため柴田選手の背負う仕事量は大きい】
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8周目になってやっと逃げが決まります。メンバーはシマノレーシング入部選手とキナンサイクリング椿選手。この2名のアタックを集団は容認し、差は一気に2分へと拡大。
9周目になると先頭2名を追って吉岡選手を含む8名の追走集団が形成されます。
8名の中には、キナンサイクリングが2名・シマノレーシングが2名の選手を送り込み有利な展開。このまま追走が先頭に追い付いてもキナン3名シマノ3名となり、数的不利な状況なため、吉岡選手には追走グループを牽かないように、またメイン集団の4選手にはメイン集団を牽引するよう指示が出ます。
【レース序盤から吉岡選手が積極的にアタックを仕掛ける】
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しかし、この日の吉岡選手は絶好調でした。数的には不利ですが、当初の作戦である「逃げ切り」で勝負を賭けるため、自分を信じ追走集団を強力に牽引します。メイン集団の4選手も集団待機に変更。「吉岡選手の逃げ切り」、もしくは「下島選手の集団スプリント」の体制を整えます。
【集団スプリントになった場合に備え下島選手を守る】
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追走グループが形成されてから6周回、およそ40㎞に及ぶ追走の末、14周目には、ついに先頭2名を吉岡選手が捕え先頭グループは9名になります。これでキナンサイクリングもシマノレーシングも逃げ切りに向けて全選手が協調体制に。この時点でのタイム差はおよそ2分。逃げ集団にエースがいないマトリックスと宇都宮ブリッツェンの牽引するメイン集団に対し、「逃げ切り」を目指す戦いが始まります。
【逃げ切りに向けて自身の力を信じ攻め続ける吉岡選手】
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14周回から18周回まではタイム差が変わらず2分前後で推移しますが、19周回目になるとメイン集団も本格的なペースアップが始まり、差は1分に。
20周回には40秒。
そしてついに21周回目には全ての逃げが吸収され集団は一つに。
吉岡選手の「逃げ切り」勝負は叶わず、下島選手のスプリントに切り替えることになります。
集団が一つになったこのタイミングで、マトリックスパワータグのホセ・ビセンテ選手がアタック。20秒のタイム差をもって最終周回に入ります。
ブラーゼンは、下島選手のために、岸選手が動きますが、ホセ選手の勢いは衰えることなく、そのままメイン集団に30秒の差をつけて優勝。
3位 大前翔 東京ヴェントス +’32
11位 下島将輝 那須ブラーゼン +’35
13位 岸崇仁 那須ブラーゼン ”
全リザルト→http://www.jbcf.or.jp/images/2017/04/2017gunmaday2_result.pdf
清水監督のコメント
「吉岡選手を含む逃げ集団を作り勝負し、捕まった時は下島選手のスプリントで狙う作戦をとりました。作戦通り吉岡選手を逃げに乗せ勝負しましたが、最終局面で捕まり、そ こからは下島選手にスイッチし、ゴールスプリントに挑みました。結果は集 団に埋もれてしまい11位でのフィニッシュとなりましたが、作戦通りにレースを展開できたことは良かったです。作戦通りの走りができるようになったので、後は個の力を更に磨けば 勝利を掴めます。1ヶ月公式戦がないのでこの時期に強化練習を行い勝てるチームに していきます。群馬2連戦応援ありがとうございました!」
©YUKIO MAEDA/M-WAVE