開催日:2017年6月25日(日)
開催地:青森県階上町

レース距離:   14.0km×15周回=210.0km

《出場選手》

・吉岡直哉
・下島将輝
・岸崇仁
・西尾勇人
・柴田雅之

公式webページhttp://nationalchampionships-road.com/


波乱の幕開け

ナショナルチャンピオンを決める年に一度のレース 全日本選手権。
コースの厳しさも相まって、会場は独特の緊張感に包まれる中、定刻8時にレースはスタートしました。
ブラーゼンの作戦はエース吉岡選手を先頭で勝負させるというもの。

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY 

しかし、レースは波乱のスタートとなります。
1周目の下り区間で激しい落車が発生。なんと前回チャンピオンのブリヂストンアンカー初山選手が鎖骨を骨折しリタイアとなります。
ブラーゼンは、このレースで重要なポジションを担うはずだった岸選手と柴田選手が巻き込まれ、そのままリタイア。他にも有力選手の多くがリタイアに追い込まれる波乱の幕開けとなりました。

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY 

3選手が集団に復帰するも…

この落車の影響を受けなかったのは西尾選手のみ。下島選手は分断された第2集団に取り残され、吉岡選手は激しく体を打ち、痛みに耐えながらも第3集団で追走します。

その後、大きく3つに割れた集団は一つにまとまりますが、吉岡選手のダメージが大きい状況。

 

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY 

レースは、何度か単独のアタックがあるものの、集団で進み、周回ごとに人数を減らす厳しい展開となります。
中盤になると、厳しい登りに耐えつつ吉岡選手のアシストに徹した下島選手と西尾選手が遅れ始め、集団は100㎞ほどで早くも50名近くまで人数が絞られます。

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY 

 

有力選手たちに絞られて残り半分…という所でしたが、激しい落車で負った首や手の痛みに耐え、ここまでエースの重責を背負いながら走った吉岡選手が、ついに痛みに耐えかねてレースを降りることに。

全選手がリタイアとなり、ブラーゼンの全日本選手権が終わりました。

 

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY 

優勝は、チーム右京の畑中勇介選手。
終盤の激しい展開の中から上手く抜け出し、残り20㎞以上を独走する見事な走りで、自身初のビッグタイトルを獲得しました。


ーリザルトー

1位  畑中勇介(チーム右京) 5:32’46”
2位  別府史之(トレック・セガフレード)+1’43”
3位  木村圭佑(シマノレーシング)+1’43”

全リザルトはこちら→http://nationalchampionships-road.com/wp-content/uploads/downloads/2017/06/Com34_35.pdf

 

清水監督のコメント
「1周目の下りで起こった落車に吉岡選手、岸選手、下島選手、柴田選手が巻き込まれました。ここで全日本選手権が終わったと言っても過言ではないです。全日本選手権の為に練習し、調子を上げていたにも関わらず、一瞬の出来事で全てが台無しになりました。それがロードレースということは分かっていますが、落ち込んでいる選手を見ていると言葉を失います。吉岡選手と岸選手が怪我を負っていますが、不幸中の幸いで骨折はありませんでした。次戦の広島遠征へ向け気持ちを切り替えます。

青森県階上町まで足を運んで頂いたファンの皆様ありがとうございました!
病院へ向かう為に会場をそそくさと後にしてしまい挨拶が出来ずすいません。

今後とも応援宜しくお願いします」