レース距離: パレード3㎞+13.6㎞×7周回+4㎞=102.2km
レースレイティング:AAA
《出場選手》
・吉岡直哉
・下島将輝
・岸崇仁
・西尾勇人
・柴田雅之
・新城銀二
新城銀二のファーストアタックが決まる
伝統の石川ロードは、長い登りとハイスピードなアップダウン区間が特徴の1周13.6㎞の周回コース。
過去の優勝選手をみると、どれも全日本選手権を勝つような選手ばかり。力のある選手のみが優勝争いに加わることが出来る、ごまかしの利かないコースです。ブラーゼンは、個人ランキング2位の吉岡選手、成長著しい岸選手を中心に国内屈指の難コースに臨みました。
レースがスタートすると、早速新城選手がアタック。
このファーストアタックに3名が反応し、4名の逃げが出来ます。
メンバーは、新城選手、湊選手(シマノレーシング)、中里選手(群馬グリフィン)、渡邉選手(ナルシマフレンド)。
4名と集団は最大1分20秒ほどの差が開き、メイン集団はスローダウン。落ち着いた序盤戦となります。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
各チームのアタック合戦でレースは振り出しに
中盤に入るとメイン集団内ではアタック合戦が始まり、各チームの有力選手も動きながら集団の人数は絞られていきます。
ブラーゼンも各選手がアタック合戦に対応します。1分以上あった差が一気に詰まるほどの激しいアタック合戦の末、4周目に入るころには新城選手の逃げは吸収となりました。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
5周目に入ると集団は40人ほどに絞られ、この中には吉岡選手、岸選手、下島選手が残ります。
その後も、集団はアタックと吸収を繰り返し、集団は大きく3つのグループが出来ます。
先頭は、安原選手が単独で飛び出し、そこから30秒差で15名ほどの集団。ブラーゼンからはこの集団に吉岡選手、下島選手を送り込みます。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
岸選手はさらに30秒差の集団。結果的には、岸選手の集団は有力チームが前にメンバーを送り込んでいるためストップし、勝負の行方は先頭と追走の15名程に絞られることとなります。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
エース勝負の終盤戦
残り2周。追走集団の激しいアタック合戦で安原選手が吸収された後、雨澤選手(宇都宮ブリッツェン)が飛び出します。
その後ろ追走グループは2名、田窪選手と才田選手。さらに、メイン集団といえる10名の第3グループに吉岡選手という構図。下島選手が吉岡選手のための追走で力を使い果たし遅れ、ブラーゼンからは吉岡選手単騎に。各チームのエース級のみが残ります。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
雨澤選手は、吉岡選手のいるメイン集団との差をじりじりと広げ、30秒のタイム差をもって最終周回に入ります。
最終周回になっても雨澤選手のスピードは最後まで衰えず、そのまま後続を大きく突き放し、独走でプロ初優勝を飾りました。
2位3位争いは、追走グループの田窪選手が獲り、才田選手が3位。吉岡選手はメイン集団でゴールし、8位となりました。
PHOTO:YUKIO MAEDA/M-WAVE
ーリザルトー
1位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
2位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)
3位 才田直人(リオモ・ベルマーレ)
8位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)
全リザルトはこちら→http://www.jbcf.or.jp/images/2017/07/2017ishikawa_rr_result.pdf
清水監督のコメント
今回はミーティングでレース前半のアシストの動きを特に確認して走りました。銀二がファーストアタックで逃げ集団に入り、その他のアシストも交互にアタックに反応してくれたのでエースを温存しながら走ることができました。中盤までは作戦通りでしたが、最終局面で吉岡選手を1人にしてしまいました。それが敗因です。最終局面での走り方を話し合い次戦へ繋げます。全体を通しては良くなっているので、後もう一歩だと感じています。前半戦でもう1勝して後半戦へ入りたいと思います。
勝負には絡めなかった石川ロード。
しかし、吉岡選手は個人ランキング2位をキープし、各選手しっかりと機能しています。
次戦は長野県宮田村の2連戦。9月以降の後半戦を前に、今シーズン2勝目を狙います。