レース距離: 予選3.2㎞×4=12.8㎞ 決勝3.2㎞×15=48㎞
レースレイティング:AA
《出場選手》
予選1組目
・吉岡直哉
・岸崇仁
・柴田雅之
予選2組目
・下島将輝
・西尾勇人
・新城銀二
宮田村2連戦の2日目は厳しい結果に
「大敗」
レース後に、そう語った清水監督の表情は厳しいものでした。
結果から言えば吉岡選手の11位が最高位。そしてレース内容はというと、思い描いていたレース展開に持ち込めず、チームランキング、個人ランキング1位のマトリックスパワータグを全く崩せないままスプリントに持ち込まれてしまいました。
みやだクリテリウムは、午前の予選12㎞(25人上がり)、午後の決勝48㎞で争われます。
ブラーゼンは、ほんの数センチの差で決勝進出を逃した柴田選手を除く、5名が午後の決勝レースへと進みました。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
マトリックスの完全なコントロール
決勝は3.2㎞のコースを15周回。レースがスタートすると早速各チームのアタック合戦…となることが多い「みやだクリテリウム」でしたが、この日は様子が違いました。マトリックスパワータグのアシスト選手たちが先頭でローテーションを回し、アタックをかけられないスピードで集団を牽き続けます。
6周目に入ると新城選手がアタックを仕掛けますが、すぐに吸収。その後、イナーメ信濃山形の豊田選手がアタックを仕掛け1周回を10秒ほどの差で逃げますが、これもマトリックスパワータグが吸収。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
レースが後半に差し掛かると、西尾選手、新城選手が次第に遅れ、さらに岸選手とこの日得意コースでエースを任された下島選手も遅れていきます。
コーナーが多く配された「みやだクリテリウム」は、位置取りが重要となります。他の上位チームが人数を揃えてポジションをキープする中、ブラーゼンの選手たちは後方へ追いやられてしまいました。その結果、コーナーの度に伸び縮みする集団の後方で、大きく力を使い脚を削られていく展開に。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
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小集団を作り、下島選手をスプリントさせるという作戦は叶わぬまま、何とか吉岡選手が単独で集団に残ります。
終盤にかけてシマノレーシングや宇都宮ブリッツェンがアタックを仕掛けますが、どれもマトリックスパワータグが吸収。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
集団は最後までバラけることなくスプリントへ。吉岡選手が集団に残りましたが、ピュアスプリンターたちとは競り合えず11位でフィニッシュ。
優勝はマトリックスパワータグの吉田隼人選手。序盤から集団をハイスピードでコントロールし続けた吉田選手の「ゴールスプリント一本」の作戦。まさに横綱相撲でした。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
ーリザルトー
1位 吉田隼人(マトリックスパワータグ) 1:12´57″
2位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 〃
3位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +01″
11位 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +04″
全リザルトはこちら→http://www.jbcf.or.jp/images/2017/07/2017miyadacr_result.pdf
清水監督のコメント
「大敗を喫しました。マトリックスが集団コントロールを開始した時点で直ぐに位置取りをチームで行えなかったのが敗因です。レースでは様々な展開が想定されますが、ミーティングでちゃんと伝えきれていなかった自分の責任です。次戦のホーム戦ではこの悔しさを晴らします!最後に宮田村まで応援に駆け付けて頂いた方や応援して下さった皆様ありがとうございました」