開催日:2017年7月29日(土) 9:50予選スタート 13:00決勝スタート
開催地:栃木県 大田原市下石上1381-4 野崎工業団地内周回コース(2.5㎞)

レース距離: 予選2.5㎞×8周回=20㎞ 決勝2.5㎞×26周回=65㎞
レースレイティング:A

《出場選手》
予選1組目
・吉岡直哉
・岸崇仁
・柴田雅之

予選2組目
・下島将輝
・西尾勇人
・新城銀二

公式ページ→http://ohtawara-crt-yaita-rr.com/


初開催の大田原クリテリウムは下島将輝がエース

初開催となる大田原クリテリウムは、大田原市野崎工業団地内 1周2.5㎞のフラットなコースを26周回で争われました。コーナーが4か所だけある長方形のコースは集団にとって有利に働くため、大集団でのスプリントゴールが予想されました。ブラーゼンの作戦も下島選手のスプリント1本勝負。アシスト5名をアタックのチェックと位置取りに使い、最終コーナーに下島選手を先頭で送り込むことを確認してスタートを切ります。

 

朝から雨が降り、予選ではウェットコンディションでしたが、決勝前に雨は上がり、ドライコンディションでレースがスタートしました。
序盤は、シマノレーシングが積極的にアタックを仕掛けます。5周回目に設定されたスプリントポイントを入部選手が獲得。その後もシマノレーシングの選手が入れ替わりアタックを仕掛けますが、どれも集団が吸収。
ブラーゼンは、序盤のアタックに柴田選手や新城選手が反応し、チームが後手を踏まないよう動きます。

 

 

10周目のスプリントポイントは、なるしまフレンドの小畑選手が獲得。ブラーゼンは集団内で各選手がまとまって先頭付近をキープし続けます。

中盤まで作戦通りにチームが機能する

レース展開に動きがあったのは、11周目。宇都宮ブリッツェンの阿部選手が単独でアタックを仕掛けます。
その直後に集団内で落車が起き、レースは一時ストップしますが、しばらくして阿部選手が飛び出した状態でレースは再開。ブラーゼンは全選手が無事に再スタートを切り、レース後半へ向かいます。周回数が3周減り、この時点でレースの残りは10周(25㎞)ほど。

 

 

集団はマトリックスパワータグが先頭でローテーションしコントロール。阿部選手との差を30秒ほどに保って集団を牽引します。
ブラーゼンはアシスト選手5名が下島選手を守りながらレースを進め、終盤戦に入ります。

 

岸と西尾のアシスト 勝負を分けた最終コーナー

残り周回が少なくなると、徐々に阿部選手のリードは少なくなり、22周回目についに吸収。集団は一つになりゴールスプリントに向けた位置取りが激しくなります。
そして残り1周。西尾選手と岸選手が下島選手を後ろにつけ集団前方へ上がり、ゴールまで残り1㎞程の長い直線で下島選手を好位置につけて仕事を終えます。

 

下島選手は残り1㎞で単独になりながらもなんとか最終コーナーを5番手で入りスプリントへ。
最終コーナーからゴールまでの距離は150mほど。後ろから前の選手を捲るにはかなり厳しい距離だけに、先頭でこのコーナーをクリアしたかったところでした。

そして、この最終コーナーをチームのアシストと共に先頭で抜けたのは、宇都宮ブリッツェンの小野寺玲選手。そのまま後続を引き離し「大田原クリテリウム」初代チャンピオンとなりました。

下島選手は、前でコーナーを曲がった3名を捉えきれずに4位でフィニッシュ。最終コーナーからゴールまでの距離が短すぎました。

 


ーリザルトー
1位  小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1:32’20”
2位  吉田隼人(マトリックスパワータグ) 〃
3位  水谷翔(シマノレーシング) 〃
4位  下島将輝(那須ブラーゼン) +01”

 

清水監督のコメント
「みやだクリテリウムでの失敗を繰り返さないよう心掛けスタートしました。
序盤、中盤とエースの下島選手を温存しつつ、チームで固まって走れていましたが、今日の目標は最終コーナーを下島選手が先頭で入れるようにレースを組み立てることでした。しかしラスト1周からの攻防で連携が取れず、下島選手が単独で勝負するも5番手で最終コーナーに入り結果4位でした。地元のレースで表彰台を逃してしまったことが悔やまれます。ただ、明日もレースがあるので気持ちを切り替えて優勝を目指します!

 

 

下島選手のコメント
「ご声援ありがとうございました。先週の宮田クリテリウムの反省を生かして、全員で集まって位置取りをするという作戦でした。

隊列は大きく崩れることなくチームメイトに守られながら最後まで脚を使わず走れました。残り1キロほどで1人になり数的不利な状況でしたが、表彰台は確保しなければならなかったです。最終コーナーを1番で抜けなければならないところ、スピードが足りずそこまで上がりきれなかったのが敗因です。明日もチームで優勝のみ狙って走ります。引き続きご声援よろしくお願いします」