開催日:2017年7月30日(日) 11:45スタート
開催地:栃木県矢板市石関1289-4

レース距離: 10.3㎞×9周回=92.7㎞
レースレイティング:AA

公式ページ→http://ohtawara-crt-yaita-rr.com/

《出場選手》
・吉岡直哉
・下島将輝
・岸崇仁
・西尾勇人
・柴田雅之
・新城銀二


Jプロツアーの前半戦を締めくくる92㎞のロードレース

Jプロツアー第13戦の「やいた片岡ロードレース」も今年が初開催となります。JR東北本線の片岡駅前を使った1周10.3㎞のコースは、Uターンや細いコーナーの連続する区間に加え、最大勾配が10%を超える登り区間がポイントとなりました。
このレースが終わると第14戦の渡良瀬タイムトライアルまで1か月間レースが空くため、前半戦になんとしても2勝目を挙げておきたいところです。

 

エースは吉岡直哉 激しい序盤の攻防

エースを務めるのは吉岡直哉選手。ここまでJプロツアーの個人ランキングでは2位につけており、日本を代表するオールラウンダーとして集団内でも一目を置かれる存在となったチームの絶対的エースです。厳しいマークにあうことが予想されながらもアシスト選手たちが序盤から吉岡選手のために動きます。

序盤戦の動きを担ったのは、下島選手・柴田選手・新城選手。
登りに強い西尾選手・岸選手・吉岡選手を温存しながら各チームのアタックをチェックしレースを進めます。
逃げが決まらないままのハイスピードな展開によって、1列棒状に伸びる道幅の細い区間や、厳しい登りでふるいにかけられた選手たちが前半から脱落していきます。

 

中盤過ぎ 下島と吉岡が抜け出しかけるが…

全9周回のおよそ半分、5周目の後半で動きがあります。
下島選手を含む7名の選手が、集団からややリードを奪い6周目に入っていき、これを追って吉岡選手が3名のグループで合流。
一時先頭10名にエースとアシスト1名を含む良い展開を作りますが、これも集団が容認せず吸収。

下島選手たちのグループが吸収される頃には、集団の人数は40名程に絞られました。ブラーゼンからはこの集団に吉岡選手・岸選手・西尾選手が残ります。

 

セカンドエース 岸が抜け出し小集団スプリントへ

そして7周回目。ついにこの日のレースを決定づけるアタックが決まります。有力チームが複数人を送り込んだ10名の逃げ集団に岸選手が単騎で入り、集団がストップ。マークの厳しい吉岡選手に代わってチームから勝負を任されました。

8周目に、10名の先頭集団からシマノレーシングの入部選手がアタック。しばらくして宇都宮ブリッツェンの雨澤選手が合流し、先頭は2名に。
しかし、岸選手のいるグループも人数を減らしながらこれを追い、最終周回には先頭集団が6名で一つにまとまります。

最終周回に入ると入部選手がもう一度アタック。今度はこれを飯野選手がチェックし、先頭は再び2名に。さらに雨澤選手が単独で追いつき先頭は3名となりますが、岸選手も追走を続け、結局ゴール手前で6名は一つに。コーナーを曲がって200mの緩い登りスプリントに向かいます。

岸選手は4番手で最終コーナーを抜けますが、前日のクリテリウムに続き、コーナーを入った順番でそのままゴールまでなだれ込む形となり4位。

優勝は岸選手と共に追走を続け、最終コーナーを先頭で入ったリオモ・ベルマーレレーシングの横塚選手。
ブラーゼンはホーム2連戦を2日とも4位で終えることとなりました。


ーリザルトー
1位  横塚浩平(リオモ・ベルマーレ) 2:09’04”
2位  入部正太郎(シマノレーシング) 〃
3位  雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 〃
4位  岸崇仁(那須ブラーゼン) 〃

全リザルトはこちら→http://www.jbcf.or.jp/images/2017/07/2017yaita_rr_result.pdf

 

清水監督のコメント
「やいた片岡ロードレースは吉岡選手をエースに決めて挑みました。ロードレースは作戦を決めてスタートしても思い通りにレースが展開するとは限りません。そこで大切なのは、吉岡選手がもし展開を外した時に別の選手で勝負ができるかどうかです。当たり前ですが、勝負できる選手がチームに沢山いればいる程、勝率は上がります。今日のレースでは途中プランを変更して岸選手で勝負しました。結果は4位でしたが、攻撃のバリエーションが増えたことは確かです。後半戦へ向けて大切なことは吉岡選手、岸選手だけでなく、他にも勝負できる選手を作ることです。このチームを勝てるチームにすることが自分の仕事です。後半戦、期待して下さい。ホーム2連戦並びに前半戦の応援ありがとうございました!」

 

岸選手のコメント「まずブラーゼンは吉岡だけじゃないというところを見せたかったです。レース展開は自分の得意な展開に持ち込めたので、あとは勝ち切る力をつけるだけです。2日間、応援ありがとうございました」