第3ステージ 9月10日(日)
函館市 函館競輪場前~函館市 函館山山頂 9:30スタート
レース距離:77㎞
《出場選手》
・吉岡直哉
・下島将輝
・西尾勇人
・岸崇仁
・新城銀二
公式ウェブページ→http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/
出場選手リスト→http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2017/team/PlayersList2017.pdf
最終ステージは函館山の頂上フィニッシュ
3日間にわたるツール・ド・北海道は、函館市内の中心部をスタートし、東海岸を回って、最後は函館山の頂上にフィニッシュする77㎞で争われました。
最も名誉ある個人総合時間賞は14秒差以内に17人がひしめき合っており、最後の登坂はかなり激しい戦いになることが予想されました。ブラーゼンは、下島選手と西尾選手が積極的に逃げを作ること、岸選手が最後の函館山でチャレンジすることを確認しスタート。
レーススタート直後からペースが上がり、函館市内を50km/hほどで集団は進みます。
26.8㎞地点の山岳ポイントまでの平坦区間で早速下島選手が飛び出します。メンバーは、逃げを得意とする阿部選手(宇都宮ブリッツェン)、連日アタックを仕掛けている冨尾選手(鹿屋体育大学)、そして西尾勇人選手の弟 西尾憲人選手(北海道選抜)。最大20秒ほどのタイム差をつけますが、この逃げには山岳賞争いに加わっている冨尾選手がいたことからか、集団は容認せず吸収となりました。
この動きにかわって山岳ポイント手前で西尾選手がアタック。水野選手(インタープロサイクリング)としばらく飛び出しますが、山岳賞争いをする鹿屋体育大学が集団を引いてこれも吸収。
山岳賞争いは、冨尾選手が1位通過し、山岳賞を獲得。チームメイトの働きに応えました。
この動きで力を使った西尾選手は頂上前で一度遅れますが、チームカーの隊列を利用して集団に復帰。
©NASUBLASEN
集団は海岸線を回って函館市中心部に戻ります。するとゴールまで残り20㎞ほどの地点で、入部選手(シマノレーシング)と中田選手(インタープロサイクリング)がアタック。
集団に20秒のタイム差をつけますが、リーダーチームの愛三工業レーシングが中心にコントロールし、結局この動きも函館山の麓までに集団が吸収。大きな一塊となって最後の登りに向かいます。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
ここまで力を使ったアシスト選手たちが続々と遅れる中、先頭ではクライマー系の選手たちが激しい戦いを繰り広げます。
ブラーゼンからは岸選手が先頭集団に食らいつきますが、クライマー系の選手たちとは勝負が出来ず、48位でフィニッシュとなりました。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
優勝はキナンサイクリングチームのガルシア選手。
最後の登坂で後続を突き放し、ステージ優勝と3日間の総合時間賞も獲得しました。
―リザルト―
1位 ガルシア・マルコス(キナンサイクリングチーム)1:43’47”
2位 西薗良太(ブリヂストンアンカー)+2”
3位 トリビオ・ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+6”
48位 岸崇仁 +2’42”
80位 下島将輝 +8’13”
84位 西尾勇人 +9’39”
公式リザルト→http://www.tour-de-hokkaido.or.jp/2017/result/C05_Stage3.pdf
清水監督のコメント
「最終日の今日は純粋に登り勝負になると勝機はないので、序盤から積極的にアタックを仕掛けて、メイン集団から少しでもアドバンテージをつけた状態で登りに入る作戦で臨みました。作戦通りに下島選手、西尾選手が集団から抜け出しを試みるも簡単には逃がして貰えず大集団のまま最後の登りへ突入しました。岸選手がトップに食らい付いていきましたが48位でのフィニッシュとなりました。今年のツールド北海道は3日間を通し、満足のいく結果で終われませんでした。怪我を負った選手もいますが、直ぐに山口遠征となるので気持ちを切り換えます。3日間、応援ありがとうございました!」

©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
次戦はJプロツアー第15戦/16戦です。
ブラーゼンの後半戦はまだはじまったばかり。残り2か月間を全力で駆け抜けます。