レース距離:12.6㎞×7周回=88.6㎞
レースレイティング:AAA
《出場選手》
・吉岡直哉
・下島将輝
・西尾勇人
・岸崇仁
・柴田雅之
※新城選手は故障により離脱中
公式ページ →http://www.jbcf.or.jp/races/20171008_id=14851
登りの厳しい輪島ロードレース
第10回開催となる輪島ロードレースは、今回が最後の開催となります。
過去に何度も名勝負が繰り広げられ、Jプロツアー後半戦の風物詩として定着していた輪島ロードは厳しい登りとテクニカルな下りが特徴の難しいコースです。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
レースは早速1周目から厳しい登りで集団の人数が絞られます。
マトリックスパワータグや宇都宮ブリッツェンがアタックを仕掛ける中、集団は一気に40人ほどに減りますが吉岡・岸・柴田・西尾選手が残ります。
2周目に入ると集団はさらに絞られ20名程になり、3周目には先頭集団は9名に。ここにブラーゼンからは吉岡選手が入り、各チームのエース選手と力勝負の展開となります。
その後方では、序盤から各チームのアタックに対応していた柴田選手がやや遅れながら第2集団に収まり追走します。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
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6人まで絞られた先頭集団 吉岡が残るも…
先頭のメンバーはマトリックスパワータグのホセ選手や、エルドラード東北のハビエル選手などのスペイン人選手と宇都宮ブリッツェンの雨澤選手、リオモベルマーレの米谷選手、マトリックス土井選手などの強力な登坂力を持つ選手たち。吉岡選手はこの強力な先頭集団が6名に絞られるまで孤軍奮闘しますが、やがて雨澤選手らの作るペースについていくことが出来ず、残る5名の先行を許してしまいます。
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
6周目まで先頭5名から30秒ほど遅れた6番手を走行していましたが、最終周回に入るころには後続から追い上げた小集団に吸収されます。
先頭集団では、マトリックスパワータグの数的優位を振り払って最終周回に独走に持ち込み、そのまま後続に1分以上の差をつけた雨澤選手が優勝。
吉岡選手は、前半から限界ギリギリのラインで勝負を続けていたため、最後は力付きて10位まで順位を落としゴールとなりました。
吉岡選手に次いで、後方の集団で追走を続けた柴田選手と岸選手が、それぞれ12位と29位でゴール。完走した選手は33名のみで、上位はクライマー系の選手たちの登坂力がそのまま順位に反映される厳しいレースとなりました。
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ーリザルトー
1位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) 2:23’02”
2位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +1’21”
3位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+1’22”
10位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)+5’01
12位 柴田雅之(那須ブラーゼン)+5’59”
公式リザルト→http://www.jbcf.or.jp/images/2017/10/2017wajima_result.pdf
吉岡選手のコメント
「今日は先頭の絞られた9名程の集団に残れましたが、一度限界値を超えてしまい、そこから回復ができずに終わってしまいました。完全に力負けです。昨年よりは確実に力はついてはいますが、かなり悔しく落胆が大きいです。また那須に帰り、練習して次戦に備えます。
最近本当に結果を残せず悔しい気持ちでいっぱいですが、諦めず最後まで全力でチームで頑張っていきます」
©Nobumichi Komori/HATTRICK COMPANY
柴田選手のコメント
「1周目の登りからアタックして逃げに入る作戦でした。しかし、マトリックス率いる集団に吸収され、3周目の登りまでアタック合戦が続く状況になりました。下りの集団先頭でマトリックスやブリッツェン等の選手が飛び出していたり、登り以外の平坦区間でも数名飛び出す事が多かったです。絶対に後手を踏むことが無いように、登り以外でもチェックに入りました。また、吉岡さんを登り口で先頭から離れた状態にしたくありませんでした。レース後リザルトを見ると、前半から脚を使い続けていた有力チームの選手が上位に食い込んでおり、とても悔しかったです。求められていることはチームが先頭でゴールすること。その為に、自分が最終局面でエースの側に居ないといけないと思います。もっともっとレース中の脚を使い方を見極めて、脚を付けるために練習して、絶対に次に繋げていきます」

清水監督のコメント
「輪島ロードレースは起伏に富んだコースレイアウトなので毎年サバイバルなレース展開となります。今年も変わらずサバイバルな展開となり、吉岡選手が6名の先頭集団で粘っていましたが、脱落し10位でのフィニッシュとなりました。次いで柴田選手が12位で入り、岸選手が完走という結果でした。レース展開がどうこうと言うより純粋に登坂勝負だったので、優勝した雨澤選手を始め強い順にゴールしたと思います。悔しいですが現実を受け入れて次のレースに向かいます。今回も応援して頂きありがとうございました。2勝までまだ遠いですが諦めず戦います!」