開催日:2017年10月28日(土) 8:30スタート
開催地:群馬サイクルスポーツセンター6㎞サーキット
レース距離:6㎞×22周回=132㎞
《出場選手》
・吉岡直哉
・下島将輝
・岸崇仁
・西尾勇人
・柴田雅之
公式ページ→http://www.jbcf.or.jp/races/20171028_id=15382
Jプロツアー最終戦
群馬サイクルスポーツセンターでのJプロツアー最終戦。
アップダウンやテクニカルな下りが連続しますが、長い登りはありません。あらゆる脚質の選手にチャンスがあり、言い換えれば展開が読みづらく難しいコースです。
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
レースは早速2周目から動きがありました。スタート直後からのアタック合戦の末、柴田選手が8名の逃げに乗ります。メンバーは、筧 五郎(イナーメ信濃山形)吉田 悠人(インタープロ)BOSSIS Tom(東京ヴェントス)佐野 淳哉(マトリックスパワータグ)岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)中西 健児(キナンサイクリング)。
5周目には、先頭集団から1名が脱落し、メイン集団から2名の追走が追いついて、逃げ集団は9名になります。
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終盤まで逃げた柴田と岸
7周目にはさらに6名の追走集団ができ、ここに岸選手が入ります。
最大3分あったメイン集団と逃げ集団の差はこの追走の動きもあり、ここから徐々に縮まっていきます。
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
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追走6名はおよそ5周回30㎞をかけて13周目についに合流し、14周目にはさらに2名の追走が先頭に合流。
一時は、メイン集団も先頭まで30秒ほどのところまで差を詰めましたが、16名となって勢いを増した先頭集団は再度その差を拡大します。
メイン集団ではペースが上下する中、岸選手と柴田選手を含む先頭の16名は一定ペースで逃げ続け、タイム差は最大2分30秒ほどまで拡大しました。
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残り4周を切ってもタイム差は2分以上。逃げ切りが濃厚になってきた先頭集団ではゴールに向けたアタック合戦が激しくなります。
今回も重要な動きを外さなかった岸選手でしたが、ここの所調子を落としていることもあり、20周目に先頭から脱落。柴田選手が一人で各チームのアタックに対応します。
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吉岡は最後に追い込んで6位に
しかし、最終周回に入るころに4名の抜け出しを許してしまいます。
メイン集団も帳尻を合わせるように、急激にペースアップをしますが、最後はこの4名のみが逃げ切ることに。
小集団スプリントでの決着となり、シマノレーシングの木村選手をかわした佐野淳哉選手(マトリックスパワータグ)が今季2勝目を挙げました。
吉岡選手はメイン集団でのスプリントに挑み6位。ゴール直前に抜け出した吉田隼人選手を除けば集団の頭をとっていた程、スプリントのかかりが良かっただけにレース展開が悔やまれました。
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
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この結果、個人ランキング6位だった佐野選手が一気にポイントを加点し、吉岡を逆転。
20数ポイント差で、吉岡は年間個人ランキングを3位で終えることになりました。
ーリザルトー
1位 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
2位 木村圭祐(シマノレーシング)
3位 山本元喜(キナンサイクリング)
6位 吉岡直哉(那須ブラーゼン)
清水監督のコメント
いつもは勝つために走る作戦を伝えていましたが、今回は吉岡選手の個人ランキング2位を守るべく作戦でスタートしました。これまで通り若手中心のチームなのでアグレッシブに真っ向勝負で行くことも考えましたが、ポイント差を考慮した走りも今後のレース(経験)に繋がると思ったので最終戦にして選手にそう伝えました。そうなると2位から9位までの選手が逆転の可能性があったので、5,6位に転落する可能性がある難しいレースでした。逃げ集団に柴田選手が入ったのは良かったですが、逆転の可能性がある佐野選手も逃げ集団に入り、正直迷いました。行かせるべきか、行かせないべきか。当初の作戦では引くなと伝えていましたが、その場面で柴田選手に全く引くなと言えなかったことが、結果個人ランキングを3位に落とした理由かもしれません。岸選手の追走もそれと同様です。これも自分の経験として次に活かします。吉岡選手は最後追い上げて6位でのフィニッシュでしたが20ポイント程佐野選手に上回れました。『たら、れば』な世界ですが、今回は佐野選手が強かったと思います。ロードチャンピオンシップを持ってJPTが終わりました。怪我の影響等で基本5人での参戦が多かったシーズンですが、吉岡選手をはじめ、選手達は頑張ってくれました。JPTは終わりましたがツール・ド・おきなわが残っています。4人での参戦となりますが、このチームで走る最後のレースなので良い結果で終われるよう頑張ります!