開催日時:3月25日(日) 10時00分~
開催地:栃木県那須町那須町スポーツセンター ~ 真岡市井頭公園
レース距離:147㎞ ロードレース

レース映像→https://freshlive.tv/roadrace

《出場選手》
No.61 下島将輝
No.62 永吉篤弥
No.63 岸崇仁
No.64 吉田悠人
No.65 柴田雅之
No.66 樋口峻明


最終日 那須町をスタート

ツール・ド・とちぎ最終ステージは那須町をスタートし、那須塩原市、大田原市へと南下し、最後は真岡市にゴールする147㎞。

51㎞地点に中間スプリントが設定され、その後2度の山岳ポイントを超え、ラスト50㎞は平坦というコースレイアウトです。

▼コース図

スタート地点が那須町とあって、地元の温かい声援の中、6選手がスタートしました。

▲那須町スポーツセンターをスタート
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

この日もスタート直後から激しいアタック合戦が起こります。ブラーゼンは柴田、樋口、永吉を中心に対応。逃げに乗りたいと意気込んでいた柴田は何度もチャレンジしますが、なかなか逃げが決まりません。

▲序盤 アタックする永吉
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

▲積極的に動いた柴田
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

激しい展開の末 4名が逃げる

およそ30㎞を消化すると、ホセ選手(マトリックスパワータグ)、新城選手(キナンサイクリングチーム)、キム選手(LXサイクリングチーム)の3名が飛び出し1分ほどの差をつけますが、チーム右京の牽引によって中間スプリント前に集団は一つに戻ります。

51㎞の中間スプリントが終わると再度アタック合戦。
そのままハイペースで山岳ポイントへ入ると、宇都宮ブリッツェンが集団の先頭でペースを上げ、山岳ポイントを越えると、新たに4名の逃げ集団が形成されました。

メンバーは、岡選手(宇都宮ブリッツェン)、ロビー・ハッカー選手(チーム右京)、石原選手(栃木県選抜)、ソ・インス選手(LXサイクリングチーム)。

一つ目の山岳でいくつかに割れたメイン集団でしたが、徐々にまとまり益子町へ入るころにはメイン集団と逃げ4名の差は1分ほど。

▲連日アタックを繰り返した樋口
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

吉田が集団スプリントへ

続く益子町での二つ目の山岳ポイントで樋口が遅れ、その後の短い登りで永吉が遅れ、メイン集団には岸、柴田、吉田の3名が残ります。

メイン集団はリーダーチームのオーストラリアン・サイクリングアカデミーと愛三工業レーシングが中心となって牽引。
徐々にタイム差が少なくなっていく中、先頭では残り20㎞で岡選手(宇都宮ブリッツェン)がアタックして一人旅を開始。

その後もオーストラリアン・サイクリングアカデミーと愛三工業の牽引でメイン集団のスピードは落ちません。
残り3㎞程まで粘った岡選手でしたが、メイン集団に吸収されゴールスプリントへと向かいます。

各チーム入り乱れる激しいゴールスプリントの末、チーム右京のレイモンド・クレダー選手が優勝。
吉田が追い上げましたが、9位となりました。

▲吉田がゴールスプリントでTOP10に食い込む
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

▲柴田と岸も同タイムでゴール
©YUKIO MAEDA/M-WAVE


ーリザルトー
1位  レイモンド・クレダー(チーム右京)3:16’06”
2位  岡本隼(愛三工業レーシングチーム)〃
3位  黒枝咲哉(シマノレーシング)〃

9位   吉田悠人 〃
34位  柴田雅之 〃
37位  岸崇仁 〃

ー 個人総合 ー
1位  マイケル・ポッター(オーストラリアン・サイクリングアカデミー)5:04’16”
2位  レイモンド・クレダー(チーム右京)+14”
3位  増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+20”

23位  岸崇仁 +1’40”
25位  柴田雅之 +1’44”
26位  吉田悠人 +1’44”

ー チーム総合順位 ー
1位 チーム右京
2位 宇都宮ブリッツェン
3位 オーストラリアン・サイクリングアカデミー

8位 那須ブラーゼン

岩井GMコメント

今日も激しい展開でした。
地元那須町スタートということもあり、見せ場を作るべく山岳の前に柴田を逃げに送り込みたかったのですが、各チームの思惑もあり、なかなかうまく行きませんでした。
後半の4名の逃げにもチームから送り込めなかったので、少し狙っていた形からは外れました。
最後は岸、吉田、柴田でスプリントに臨み、吉田が9位と健闘しました。
途中までの展開は上手くいったとは言えませんが、地元の吉田が最後に意地を見せてTOP10に入れたことは良かったです。
ツール・ド・とちぎ全体を通じて、作戦やチームの連携など、機能している面もあるのですが、最後は力勝負で一歩及ばなかった印象です。
地元開催のビッグレースで、目に見える結果は残せませんでしたが、地元のプレッシャーを背負いながら戦った経験は必ず今後のシーズンで活きてくると思います。
3日間、沿道では多くの人に声援をいただき、地元栃木でこんなにも素晴らしいレースが開催されたことに、感謝したいと思います。ツール・ド・とちぎがこの先も開催され栃木の伝統となるようなレースとなることを願います。

▲SUBARU レガシイ アウトバックが選手の走りを支える
©YUKIO MAEDA/M-WAVE