開催日:2018年6月24日(日)エリート
開催地:島根県益田市 北仙道地区振興センター発着 一般公道(14.2 km/周)
レース距離:エリート男子14.2㎞×15周回=213㎞

レーサーリスト→http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2018/06/01fcc9c855bc13c947e7b8f257ec2104.pdf
JSPORTS オンデマンド ライブ配信→https://front.jsports-ondemand.com/p/180607-1500L

《出場選手》
エリート
No.53 下島将輝
No.54 西尾勇人
No.55 岸崇仁
No.56 柴田雅之
No.57 吉田悠人
No.58 永吉篤弥
No.59 樋口峻明

序盤に出来た大きな逃げ

益田市で開催となった全日本選手権ロードレース。当日は気温が30度を超える真夏日で、厳しいコンディションとなりました。

ブラーゼンの作戦は終盤に人数が絞られていく展開となれば岸、柴田を残して勝負するというもの。

レースがスタートすると、1周目から大きな動きがあり約30名の逃げ集団が形成されます。
有力チームのほとんどが複数人を送り込む中、下島、吉田、樋口の3名が逃げに入ります。

▲序盤に形成された大きな逃げ集団

メイン集団とのタイム差は徐々に広がり、3周回を完了するころには4分以上の差に。4周目には一時3分台まで詰まりますが、5周目以降は差がさらに開き5分以上の差に。
先頭集団では、朝から調子の良くない吉田が補給に回り、下島と樋口を温存させながらレースを消化していきます。メイン集団では、西尾が補給を運び、岸、柴田、永吉が残ります。

▲逃げ集団内の樋口、吉田

 

▲メイン集団内の永吉

 

▲西尾はこの日アシストに徹した

 

レースは淡々と進み、先頭30名とメイン集団の差は5分~6分を推移する中、11周回に先頭集団が登りで活性化し、大きく3つに割れます。

先頭は2名。山本選手(キナンサイクリングチーム)、小石選手(チーム右京)。
40秒差で第2集団に4名。佐野選手(マトリックスパワータグ)、小野寺選手(宇都宮ブリッツェン)、新城選手(キナンサイクリングチーム)、石橋選手(ブリヂストンサイクリングチーム)。
第2集団から約1分差で下島を含む8名という構図になります。

▲先頭2名

 

▲追走の4名

 

▲第3集団で追う下島

ここで、下島にアクシデントが発生。登り区間でリアディレーラーが壊れ、スペアバイクに乗り換えて再出発。一度は集団に復帰しますが、次の周にさらにホイール交換でストップ。
再度集団に復帰しましたが、残り2周の登り区間で力尽き単独でゴールを目指します。

▲単独になった下島がゴールを目指す

 

メイン集団では、激しいペースアップで絞られた精鋭集団が猛烈に追い上げ始めます。
ブラーゼンはこの激しい動き中で岸と柴田が粘りましたが、精鋭集団に残ることは出来ずDNFに。

▲岸が終盤に遅れる

先頭では山本選手に追いついた佐野選手、新城選手が3人で最終周回に入り、そこから登りで抜け出した山本選手が優勝を飾りました。
下島の順位は19位。完走は31名と厳しいレースでした。

▲優勝の山本元喜選手

▲力を使い果たした下島が19位でゴール

 


ーリザルトー
1位  山本元喜(キナンサイクリングチーム)
2位  佐野淳哉(マトリックスパワータグ)
3位  新城雄大(キナンサイクリングチーム)

19位 下島将輝

 

 

下島選手のコメント

序盤から逃げを狙ってスタートしました。予定より多い逃げになったので脚を溜めながら周回をこなし、終盤のペースアップを耐えてUCIポイントが狙える位置まで残ることができました。
力が足りず19位でゴールとなりましたが、持っている力は全て出し尽くしてゴールしました。沿道からの声援が力になりました。応援ありがとうございました。

 

岩井GMコメント
今日のレースはコースと距離を考えると終盤に岸と柴田を残したく、2人には前半は絶対に動かないようにと伝えました。結果的には思ったより逃げ集団が膨れ上がり、メイン集団からは届かず完全に裏目に出てしまったので采配ミスで選手には申し訳なかったです。復帰して間もない下島がここまで残れたのは期待以上で、トラブルもありながら走り続けたのはとても頼もしかったです。全日本選手権という大きなレースが終わりましたが、翌週もJプロツアーが控えていますので、しっかり狙っていきたいと思います。