開催日:2018年10月14日
開催地:大分県大分市 大分銀行ドーム周辺特設コース
レース距離:10㎞×15周回=150㎞

レース映像→https://freshlive.tv/oita-cyclefes/237125

《出場選手》
下島将輝
岸崇仁
柴田雅之
吉田悠人
樋口峻明

市街地を駆け抜ける150㎞

昨年まではJプロツアーの1戦だった大分のロードレースが今年からUCIレースに格上げされました。
コースは大分銀行ドームの周辺を使った10㎞の周回。アップダウンの続く住宅街を15周する150㎞で争われました。
長い登りはないものの、道幅の細い区間や直角コーナーが多くじわじわと脚にくるコースという印象でした。

作戦は樋口が逃げを狙い、岸と柴田は勝負所を見極めて動き、下島と吉田がアシストに回るというもの。

序盤から樋口がアタックに反応していきますが、なかなか逃げは決まりません。

▲逃げを狙って最前列からスタートする樋口

 

▲この日優勝した石上選手と抜け出す樋口

激しいアタック合戦で遅れる選手もいる中、4周目に有力チームのエース級を含む強力な10名の集団が先行します。
しばらくは20秒ほどのタイム差でしたが、メイン集団がこれを追い切れず5周目には差が1分以上に広がります。

先頭の10名は国内外の有力チームが入りますが、ブラーゼンは全選手がメイン集団内で逃げ遅れる形に。
メイン集団は、やがて逃げに選手を送り込んでいないブリスベン・コンチネンタルとブリヂストンサイクリングが牽き始めて安定。タイム差を1分30秒ほどに留めてレースは中盤へ。
ペースが落ち着くと吉田がボトルを運んで柴田と岸の力を温存しながらレースを進めます。

▲メイン集団先頭の下島

▲ブリヂストンサイクリングとブリスベン・コンチネンタルが牽くメイン集団

 

▲メイン集団内のブラーゼン選手

 

 

8周目以降、先頭集団では数名が飛び出しては吸収されるなど、小さな動きが出始めます。
11周目には10名から8名に減った先頭集団からマトリックスのホセ・ビセンテ選手が飛び出して20秒差をつけますが、やがて逃げ集団が吸収。
この時点で40名以下に絞られたメイン集団では、キナンサイクリングチームを中心にペースアップがあり、13周目に一気に逃げ集団を吸収してレースは振り出しに。 メイン集団に

残っていた岸と柴田はこの動きで遅れてしまい、小集団でゴールを目指すことになります。

▲残り2周 追走の柴田

 

▲一時飛び出したホセ・ビセンテ選手

先頭ではJAPANナショナルチームの石上選手、松田選手、宇都宮ブリッツェンの雨澤選手の3名がアタックして最終周回へ。
若い3選手が後続との差をどんどん広げ、タイム差は残り3㎞で50秒ほど。逃げ切りが確定します。
ゴール前の登りでまず松田選手が先行すると、石上選手も雨澤選手を振り切り、先頭2名がJAPANナショナルチームに。序盤から10名の逃げに入り、この日誰よりも追い込んだ走りをしていた石上選手に、松田選手が勝利を譲る形でJAPANナショナルチームがワン・ツーフィニッシュを決めました。

ブラーゼンは柴田が33位、岸が37位と厳しい結果となりました。

▲JAPANナショナルチームのワン・ツー

 

▲柴田が33位でフィニッシュ

 

▲岸は小集団でフィニッシュ 37位

 

▼リザルト

 

 

 

岩井GMコメント

アーバンクラシックというだけあって、市街地で行われたため観客も多く、素晴らしいレースでした。コースは細い区間や直角コーナーからの立ち上がりがきつく、高低差以上にハードなものでした。序盤から樋口が良いチャレンジを続けていただけに逃げに入れなかったのは残念でした。10人という大人数に入れなかったのはチームとして大きな反省点です。その後のレースはブリヂストンサイクリングとブリスベン・コンチネンタルにまとめてもらう形でしたが、本来であればブラーゼンの選手も力をつけて牽引に加わらなけれなりません。吉田は岸と柴田の為によくボトルを運んでいましたが、もう一仕事出来るように調子を上げてほしいと思っています。岸と柴田は純粋に力負けでした。ここ最近のレースは、まえばしクリテリウムでの負傷を引きずってしまっている印象ですが、ジャパンカップにはなんとか最大限の調整をして最高のコンディションで臨んでもらいたいと思います