Jプロツアー開幕
開催日:2019年3月16日(土)
レース距離:5㎞×12周=60㎞
開幕戦は日本CSC5㎞サーキットを12周の60㎞。
登りと下りしかない厳しいコースは、序盤から登坂力の差がハッキリと表れる。
ブラーゼンは登りに強い西尾勇人、中村を中心にレースを組み立てる。中でも調子が良く、トレーニングで高いパフォーマンスを発揮している中村をエースに据えた。
▲Jプロツアー2019開幕戦がスタート
▲スタートを切る中村
1周目から激しい主導権争いのアタックが繰り返され、最初の3周回で集団は約半分に絞られる。
4周目に設定されたスプリントポイントはマトリックスパワータグのオールイス・アルベルト選手がトップ通過。それをきっかけに8名の逃げ集団が形成された。
メンバーは、
マトリックスパワータグ2名 アルベルト選手、ホセ・ビセンテ選手
チーム右京2名 サム・クローム選手、ロビー・ハッカー選手
ブリヂストンサイクリングチーム 平塚選手、石橋選手
宇都宮ブリッツェン 小野寺選手
シマノレーシング 中田選手
▲強力な8名の逃げ集団
西尾勇人が献身的なアシストで終盤戦へ
この強力なメンバーは、メイン集団に対してすぐに1分の差をつけた。序盤の激しい動きで消耗した集団が更に小さくなる中、ブラーゼンは西尾兄弟と中村の3名に。
逃げに選手を送り込めなかったブラーゼンは勇人が集団の牽引を開始し、差を1分ほどで保つ。
本来ならここで一緒に集団を牽引したかった憲人だが、メカトラブルにより後退。東京ヴェントスなど他チームの協力も得ながら、勇人が2周回を牽き続ける。
▲メイン集団を牽く西尾勇人
残り4周回を切ると宇都宮ブリッツェンが牽引を開始。差が徐々に詰まるが先頭8名も協調して逃げ続ける。
▲宇都宮ブリッツェンが牽引を開始
先頭集団で動きがあったのは残り2周回。
マトリックスパワータグとチーム右京の外国人選手たちが激しくアタックを掛け合う。逃げ集団は一度崩壊するも、再び8名となって最終周回へ。
勇人、中村を含むメイン集団も20秒後方まで差を詰める。
▲終盤は中村のそばでアシストに回る勇人
強力な海外勢の攻防
ファイナルラップの鐘がなったところでチーム右京のサム・クローム選手がアタック。
それを追ってマトリックスパワータグのアルベルト選手とチーム右京のロビー・ハッカー選手が飛び出して先頭は3名に。
▲最終周回でサム・クローム選手がアタック
▲最終周回に入るメイン集団
勝負は強力な外国人選手3名の戦いに。
2対1で不利かと思われた中、力でこれを振り切ったマトリックスパワータグの新加入オールイス選手が優勝。
この3名以外の逃げはメイン集団に吸収されゴールへ。
最終周回まで力を残していた中村だったが、最終周回の下り区間で遅れ32位でフィニッシュとなった。
▲メイン集団から遅れて中村がフィニッシュ
修善寺ロードレースDay-1 リザルト
岩井GMコメント
開幕戦から外国人選手の強さをまざまざと見せつけられるレースとなりました。コースが登りと下りしかない上に、序盤から外国人選手を中心としたアタック合戦でペースの上下が激しく厳しいレースでした。逃げに乗れなかった段階では、トラブルもあり集団に2名となっていましたが、集団を牽いた勇人の判断は良かったと思います。あれがなければもっとタイム差がついて勝負の可能性が完全になくなるところでした。中村は最後下りで遅れてしまいましたが、フィジカル的にはもっと上位にいける力があると思うので、翌日の長い距離のレースで更に力を発揮して欲しいと思います。