ツール・ド・とちぎ 矢板ステージ

開催日:2019年3月23日(土)
レース距離:14.7㎞×8周=118㎞

《出場選手》
飯野智行
下島将輝
樋口峻明
西尾憲人
中村魁斗
西尾勇人

 

▲チームプレゼンテーション
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

 

ツール・ド・とちぎ第2ステージは、道の駅やいたを会場とする14.7㎞×8周回=118㎞。
ほとんどが平坦だが、道幅の狭い農道は風が吹くと集団が分断される恐れもある。常に緊張感があるコースだ。

 

▲道の駅やいた前をスタート
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

 

序盤はいくつかのアタックが繰り返されるも集団は一つのまま進む。
2周目に設定された山岳賞、中間スプリント賞をかけてペースがあがるが、逃げは出来ない。
序盤のハイペースで、まだコンディションの上がっていない飯野と樋口が脱落してしまう。

4周目、2回目の山岳ポイントを経て、数人が抜け出す。その後パラパラと追走集団が追いついて13名の集団が形成された。
道幅の狭い区間でマトリックスパワータグがメイン集団にふたをする形で落ち着き、13名の逃げが決まった。

 

▲狭い農道区間を走る下島
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

 

先頭13名には第1ステージの勝者ベンジャミン・ダイボール選手や、2位のオールイス・アルベルト選手が含まれている。
やがてメイン集団とのタイム差が3分ほどになったところで、逃げに選手を入れられなかったブラーゼンから勇人が集団を牽き始める。
逃げ集団にチームメイトがいるが、メイン集団のスプリンターで勝負したいブリヂストンサイクリングチームとシマノレーシング、サルカノ・サカリヤもメイン集団を牽引。

 

▲勇人と魁斗がメイン集団のローテーションに入る
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

やがて魁斗も加わり、最大3分だった差を徐々に詰めていく。
残り3周、タイム差が2分前半になったところで、チーム右京が強力に牽引を開始。差が一気に詰まる。
強力なペースアップで集団後方では遅れる選手が出てくる。ここまで力を使っていた勇人はかなりキツイ状態だがなんとか耐えて最終盤へ。

チーム右京のペースアップで逃げは全て捕まって最終周回へ。
各チームがスプリントに向けて隊列を組み始める。ブラーゼンはスプリントになれば下島勝負というプランのため、勇人と憲人が位置取りをアシストして下島がスプリントに臨む。

▲終盤に向けて隊列を組み始める魁斗・憲人
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

 

下島は狭い農道での激しい位置取り争いを経て最終コーナーを15番手あたりでクリア。残り550mの直線へ。
各チーム入り乱れる混戦のスプリントとなるが、この日も際立ったのは海外勢の力。インタープロサイクリングのボグダノヴィッチ選手が優勝。
下島は同タイムの14位でフィニッシュ。向かい風の中、最後は力負けというスプリントだった。

 

▲集団スプリントで決着
©YUKIO MAEDA/M-WAVE

 

岩井GMコメント
風によって厳しいコースになるので序盤から警戒して入るようにミーティングで話しました。幸い狭い区間での風向きは厳しくなく、落車もなかったので安心していましたが、中盤13名の逃げに入れなかった時はかなり危機的な状況でした。逃げに選手が入っていてもメイン集団で協調してくれるチームがあったのは運がよかったとしか言いようがありません。勇人、魁斗はよく牽けていたと思うので、今後はその力を先頭集団で発揮してもらえればと思います。下島は、せっかく集団スプリントの展開だったのでトップ10には入ってほしかったですが、今年はまだまだコンディションを上げられると思うので、今後が楽しみです。明日は長く厳しいステージになりそうですが、上位を目指して頑張ります。