開催日:2019年6月29日(土)
レース距離:10.8㎞×11周=118.8㎞
《出場選手》
中村魁斗
小野寺慶
新開隆人(那須ハイランドパークレーシングチーム)
23歳以下の国内チャンピオンを決めるレース
富士スピードウェイで開催される全日本選手権ロードレース。土曜日はアンダー23(23歳以下のカテゴリー)に3名が出場。
中村魁斗はアンダー最後の年。18歳の小野寺慶、新開隆人は初めての年になる。
コースとなる富士スピードウェイは、大きな登りはないものの、細かなアップダウンに加え、鋭角のコーナーやスリッピーな路面がポイントとなる。
レース当日は、朝から小雨が降り、霧が立ち込めるコンディション。そのためレースは4周短縮され118㎞となった。ブラーゼン勢は序盤から早めに先行し、「前待ち」の展開を作る作戦でスタートした。
しかし、レース距離が短くなったこともあってか、なかなか逃げが決まらないままレースが進む。
▲濃い霧によってレースは短縮された
▲序盤からアタックに反応する魁斗
▲集団内の新開
▲急こう配の下りで集団が伸びる
▲下りからの直角コーナーをクリアする集団
▲登坂区間をこなす新開
▲補給を取る魁斗
残り4周でレースが動く
集団は徐々に人数を減らしながら進み後半戦へ。
調子の戻っていない慶が脱落しており、集団内に魁斗、隆人の2名。
残り4周でレースが動く。早稲田大学の小野選手が単独で飛び出し、メイン集団に1分ほどの差をつける。続いて強力な追走集団が形成された。
個人TTチャンピオンのブリヂストン今村選手やチーム右京の武山選手など、優勝候補の選手たちが飛び出したことにより、メイン集団は活性化。登りでペースがあがりメイン集団はバラバラに。
ここで隆人が脱落。メイン集団は魁斗が残り20名程になる。その後もアタックがかかるが、集団は一つでゴール前まで進む。
ゴールまで500mほどの直線でチーム右京の武山選手がロングスパート。ブリヂストンの沢田選手、今村選手を振り切って武山選手が優勝。魁斗はやや遅れて後続のスプリントで10位、隆人は6分遅れて46位での完走となった。
▲一人飛び出した小野選手(早稲田大学)
▲小野選手を追う強力なグループ
▲絞られた集団に残る魁斗
▲アンダー23最後の年となった魁斗のリザルトは10位
▲先行した武山が沢田を振り切る
ーリザルトー
1位 武山晃輔 チーム右京
2位 沢田桂太郎 ブリヂストン
3位 今村駿介 ブリヂストン
10位 中村魁斗
46位 新開隆人
岩井GMコメント
近年のアンダー23は選手層があつく、今年も海外で走っている選手、Jプロツアーを勝つような選手が出場しており厳しいレースです。魁斗はUCIポイントが付く10位以内を最低目標にスタートしました。
隆人は初のアンダーで完走したのは悪くはないですが、欲を言えばもう少し残れればよかったです。慶はコンディションが悪い時期が続いているので、作戦もフリーでした。今は苦しい時間が続いていますが、色々と試行錯誤して乗り越えてほしいと思います。魁斗の結果の10位はUCIポイントもついて「ギリギリ目標達成」という感じです。距離が短くなって、意外と集団が大きいまま残ってしまったのが、魁斗の脚質を考えると少し残念でした。安定して良いレースは出来ているので、後半でインパクトのある走りをしてもう一段階上のレベルの選手になってほしいです。