開催日:2019年10月20日(日) 10:00 レーススタート
開催地:栃木県宇都宮市森林公園周回コース
レース距離:10.3㎞×14周=144.2㎞
山岳賞 : 3周回目,6周回目,9周回目,12周回目に山頂を第 1 位で通過した選手にはそれぞれ山岳賞が与えられる。
《出場選手》
・下島将輝
・西尾勇人
・柴田雅之
・西尾憲人
・中村魁斗
・真保雅俊
過去最高レベルのジャパンカップロードレース
2019年のジャパンカップサイクルロードレースは過去最高レベルの選手たちが集結した。
1週間前に世界五大クラシックと称されるワンデイレース「ジロ・デ・ロンバルディア」を制したモレマ、ツール・ド・フランスでリーダージャージをきたチッコーネ擁するトレック。
グランツールで総合上位の実績を持つクライスヴァイクやヘーシンクを要するユンボ・ヴィスマなど。
ブラーゼンの目標は逃げて山岳賞へのチャレンジと、柴田を40位以内のUCIポイント圏内でゴールさせること。
▲前日のクリテリウムで負傷した新開に代わり真保が出場した
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
スタート直後から憲人がアタックを仕掛けるが最初の登りで逃げは決まらず。下りを終えると早くも集団が分断される厳しい展開で1周目を終える。
2周目の後半でワールドチーム5チームすべてが入った逃げが決まり、これを国内チームが追うというこれまでにない展開でレースが一度落ち着く。
▲スタートアタックを仕掛けた憲人だが決まらず
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
ハイスピードな中から力で飛び出したのは強力な海外勢で逃げ切りもあり得るメンバー。
スタナード(ミッチェルトン・スコット)、カルーゾ(バーレーン・メリダ)、ウィーラン(EFエデュケーションファースト)、ボウマン(ユンボ・ヴィズマ)、チッコーネ(トレック・セガフレード)、ドゥロシ(フランス、デルコ・マルセイユ・プロヴァンス)、カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)という8名。
ブラーゼンは序盤の激しい展開の末、生き残ったのは勇人と柴田のみとなるが、8周目に勇人がパンク。事前にくじ引きで決められたチームカーの序列は18番と後方で、ホイール交換に時間がかかってしまったこともあり集団復帰はかなわなかった。
さらに10周目に柴田もパンクに見舞われ集団から脱落。ホイール交換し、遅れた選手をパスしながら最後まで走り続けたがリザルトは付かなかった。
▲パンクした勇人が集団復帰を目指す
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
▲古賀志林道を登る柴田
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
▲パンクした柴田が最後まで粘るもリザルトは付かず
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
先頭ではワールドチームのエース選手たちが激しい戦いを繰り広げる。
終盤に数的有利に立ったのはユンボ・ヴィスマだったが、残り2周でモレマとEFエデュケーションのウッズが飛び出し、最後は2名でのスプリントをモレマが制した。
▲優勝はトレック・セガフレードのバウケ・モレマ選手
©YUKIO MAEDA/M-WAVE
岩井GMコメント
例年になく激しい展開で世界との壁を思い知らされたジャパンカップとなりました。かなり激しい序盤戦で逃げることもかないませんでしたが、しっかり準備してきた勇人と柴田が残ることが出来てまずは良かったです。そのあとの相次ぐパンクはもう不運としか言いようがありません。今年ここまで続けてパンクしたことはなかったので、「なぜこの大舞台で・・・」と思ってしまいますが、これもロードレースなので仕方ありません。昨年から参加選手チーム数も増え、クリテリウム・ロードレース共に厳しさが格段に増していますが、中でも今年は特に敗北感のあるジャパンカップとなりました。世界との差を感じ、色々と考えさせられるジャパンカップでしたが、まずは次のシーズン最終戦ツール・ド・おきなわに向けてまたしっかりと準備をしていきたいと思います。