開催日:2019年11月10日(日)
開催地:沖縄県北部地域 名護市名護21世紀の森公園前スタート
レース距離:210㎞
レーススタート:6:45

《出場選手》
下島将輝(欠場)

西尾勇人
柴田雅之
西尾憲人
中村魁斗

公式サイト→http://www.tour-de-okinawa.jp

レース映像→https://www.youtube.com/watch?v=wuoGtLEYkcc&feature=share

 

シーズン最終戦 4名で出走

2019シーズン最終戦は、例年通りツール・ド・おきなわ。最大5名出走だが、故障で下島を欠き4名での出走となった。
作戦としては柴田、魁斗をエースに、勇人と憲人がアシストに回る。アシストの仕事は主に逃げに乗ることもしくは集団牽引、山岳ポイント入口での位置取り、ボトル運びなど。

▲早朝スタート前にサポーターの方の応援フラッグと

 

レースがスタートすると、ファーストアタックで、チームザワーランドのラース・クルプ、キナンサイクリングチーム山本元喜の2名が飛び出す。
集団はこれを見送り、その後細かいアタックで数名の追走が出るも序盤はスローペースで進む。

▲エースは常にアシストに守られて走る

 

およそ40㎞地点で先頭にWTC de アムステルダムのリック選手が合流し3名となる。メイン集団は国内チームを中心にアシスト選手が牽引。ブラーゼンからは勇人がローテーションに加わり、最大13分ほどあったタイム差を少しづつ詰めていく。

1回目の山岳ポイントでは大きな動きはなく、沖縄本島の最北端へ向かう。国頭村から海岸線を下ってくると差が一気につまり6分台に。勇人と憲人が風を受けながら位置取りして2回目の山岳ポイントへ。
ここまでアシストで大きく力を使っていた勇人が遅れ3名で2回目の山岳を越える。

例年よりは少し大きい30名程の集団が東村からのアップダウン区間を進む頃、先頭ではWTCのリック選手が単独となって逃げ続ける。

▲メイン集団を牽く勇人

リック選手の逃げは残り約30㎞まで続いたが、集団が吸収。小さなアップダウンで徐々に遅れる選手も出てくるが、憲人がよく補給を運び、柴田と魁斗は余力を持ってメイン集団に残る。
大きな動きがあったのは残り20㎞。短い登りで柴田が全日本チャンピオン入部選手(シマノレーシング)、地元沖縄出身リオオリンピック代表の内間選手(チーム右京)と抜け出す。
やがて増田選手(宇都宮ブリッツェン)が追いつき先頭は4名に。終盤になってこの強力なメンバーがメイン集団から10秒ほどのリードを奪う。メイン集団はブリヂストンサイクリングなどが牽引しこれを追う。

10秒ほどのリードを保って最後の難関羽地ダムの登りへ入るが、ここで増田選手がアタック。先頭4名は崩壊し、メイン集団からもアタックがかかる。

▲終盤に飛び出した柴田(LIVE配信映像から)

柴田は羽地ダムの途中でメイン集団に吸収。4名の中から内間選手が粘り後続から追いついたベンジャミ選手(チーム右京)と石橋選手(ブリヂストン)と合流。羽地ダムは増田→追走3名→メイン集団という構図でクリア。
この羽地ダムでついた差がなかなか埋まらずにこの順でフィニッシュとなり増田選手が優勝。メイン集団でスプリントに臨んだ魁斗の16位が最高位、続いて同タイムで柴田が25位でゴールとなった。

 

岩井GMコメント

4人出走と一人欠いてしまいましたが、各選手が明確な役割をもってレースに臨み、内容としては今シーズン一番良かったと思います。
勇人は前半からボトル運びに集団牽引にとよく力を使ってくれました。憲人はボトルを運びつつ後半の厳しい局面まで残れていて期待以上のパフォーマンスをしてくれました。
最終盤の柴田の飛び出しは素晴らしく、結果には繋がりませんでしたが、優勝した増田選手の力を間近で体験する良い機会となったと思います。魁斗は15位とツール・ド・おきなわ1年目ながら今シーズン通じて安定して上位が見える位置で走っており、ブラーゼンとしては最後のレースになりましたが今後の成長が楽しみな選手です。
今シーズンは良い内容のレースもありながらリザルトに結びつける決定力に欠いた部分があり、数字で見れば過去最悪の成績となってしまいました。今シーズンの反省を次のシーズンにつなげられるようしっかりと準備をしたいと思います。