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2015年以来となるツアー・オブ・ジャパン第1ステージで、強豪勢に食らいついた谷順成が7位、中盤まで先頭集団を動かした柴田が12位と、最難関ステージの富士山で実力を見せた。

 

強豪に食らいつき7位で富士山ステージをゴールする谷

リザルト

 

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 2時間35分52秒

2位 Thomas Lebas(キナンサイクリングチーム) +11秒

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム) +44秒

7位 谷順成 +2分51秒

12位 柴田雅之 +4分

31位 佐藤宇志 +13分12秒

 

 

2021ツアーオブジャパンが最難関の富士山ステージで開幕

 

コロナ禍で開幕した2021ツアー・オブ・ジャパンは3ステージでの開催となり、初日から日本屈指の難易度を誇るふじあざみラインを駆け登る富士山ステージで幕開けとなった。

5名での出場となった今年のツアー・オブ・ジャパンは、コースへの適性や直近のチームトレーニングでのコンディションから以下の5名で出場となった。

 

 

No.31 谷順成

No.32 柴田雅之

No.33 西尾勇人

No.34 渡邊翔太郎

No.35 佐藤宇志

 

特に、谷と柴田は直前のチームトレーニングの登りで高いパフォーマンスを発揮し、また、佐藤宇志はクライマーとしての能力に期待していたため、実力を発揮できれば上位に食い込みことができると確認したうえで、本大会に臨んだ。

直前のトレーニングで谷と柴田は特に高いパフォーマンスを示していた

渡邊が序盤の逃げに入る

 

第1ステージは富士スピードウェイを起点とし、TOKYO2020の個人タイムトライアルで使用される周回コースを4周回し、その後ふじあざみラインへ向かいそのまま上るコースとなる。

 

 

那須ブラーゼンとしては、渡邊、西尾が序盤の逃げへの対応を行い、宇志はサブエース級の選手たちが逃げた場合に一緒に逃げて、登りに先行して入る(先待ち)作戦。

谷は登りで真っ向勝負で戦い、柴田は馬返しあたりまでの谷、宇志のサポートを行うというプランでレースを進めた。

 

プラン通り、1周目にかかったアタックに反応し、渡邊が6名の逃げに乗った。

途中、トラブルにより1名が遅れ5名になった逃げ集団で周回コースを消化していった。集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールし、那須ブラーゼンの他のメンバーはあまり激しい展開にならなかったため、集団後方で体力を温存する。

途中、スプリントポイントがあり、2回目のスプリントポイントで渡邊が2位通過を果たし、3ポイントを獲得した。

その後、人数を減らしながら進んだ逃げ集団は、4周目完了後に集団に吸収された。

 

 

最難関コースで強豪勢に食らいつく

 

逃げを吸収した集団は、ふじあざみラインに向けて各チームのアシストがペースを上げる。

那須ブラーゼンは西尾を中心に登りで戦う3名を前に引き上げる。

 

ふじあざみラインに入ると、集団は一気に小さくなり20名程度となる。

宇志はバッドデイだったようで、登りの序盤で後退してしまう。

コンディションが悪く後退する宇志

 

アタックが何度か続いた後、留目選手(ジャパンナショナルチーム)がアタックしてタイミングで、柴田が谷のために集団を牽引し、一定ペースを作る。

写真提供 2021ツアー・オブ・ジャパン

 

留目選手との差が縮まったところで、今ステージ大本命の増田選手(宇都宮ブリッツェン)とトマ選手(キナンサイクリングチーム)が集団から抜け出す。

谷は、先頭の二人からは離されるも、限界ギリギリのペースで登り、7位争いのグループでゴールまでたどり着き、最後は後続を引き離し7位でゴールした。

 

柴田も献身的にアシストしながらも12位でゴールした。

 

若杉代表コメント

今回、ようやくチームのパフォーマンスが引き出せたレースとなったと思います。

今シーズンの初戦ではとても悔しい思いをしたため、大舞台となるTOJに向けて、チームトレーニングなども重ねて入念に準備を行いました。

少し想定外となった部分もありますが、以前より実力があり直前のチームトレーニングでもチーム内トップのパフォーマンスを見せていた谷が7位、柴田が12位とこれまでの準備が無駄ではなかったと思える嬉しい結果となりました。

ただ、狙っているのはもちろん勝利ですので、さらに高い結果を目指して明日のステージに挑みたいと思います。