個人としてのブログ更新は久しぶりです。
以前、雑誌に寄稿した原稿を引っ張り出して紹介をしたいと思います。

シーズンがスタートし、あっという間に4月も半ばを迎えました。
今年はメンバーの入れ替わりに加えて、様々な新しいチャレンジをする準備もあり、より一層慌ただしいスタートを切ったように思います。

今シーズンの新たな取り組みの中で最も特筆すべきことは、「選手全員を会社事業に組み込む」ことです。具体的には、営業や事務処理、ガイドツアーの運用やコーチング、顧客のバイクの整備、チームの遠征計画の作成や実行に至るまで、会社事業のすべてに選手達を加えることを指します。この取り組みには賛否両論あり、まずはプロレーシングチームとしての戦力と機能を保つことが出来るのか?という大きな問いがあるかと思いますが、これについては単純に「可能」であると考えています。

というのも、選手達のトレーニングや回復に要する時間は、確かに他の競技に比べて比較的長い部類に入るのですが、回復日やトレーニング時間を短くコントロールしなければならない日があるなど、「チームの機能」=「会社の能力」を共に担う「リソース」をシェアしてもらうことは組織全体としての能力を考えれば逆に有効なことです。これにより、専業選手である時代よりも多くの給与を受け取ることも可能となりました。選手達はより自治的に自らの活動全体を見渡し、自らの活動に必要な働きを行うことでより良い活動に結び付く場合もあると期待しており、そのような人材として戦いぬくことも同時に期待しています。

サイクルロードレースはスポーツビジネスとして、スポーツエンタテイメントとして成立させることが、全世界的にも難しい課題としてとらえられています。すなわち、チーム単位でこれを成立させることもまた非常に難しい課題ですが、チームの価値を選手達と共に作り出せるとすれば、それは新たな可能性を生み出すと確信しています。

新シーズンの那須ブラーゼンの新たな取り組みにもご注目頂きたいと思います。

©YUKIO MAEDA/M-WAVE 2019シーズンスターティングパーティー