インスタグラムで投稿を続けていたが長くなりそうだから、久々にブログでレースレポート。

4回目の経済大臣旗杯。2020シーズン公式レース最終戦である。この大会2回に1度は先行グループで展開していた為か、順成と自分の逃げで前待ちする作戦になった。

(レンズ越しのスタートライン)

今日も1周目からレースは動いた。順成のファーストアタックに始まり、それに勇人さんがジョイン。吸収された後、シマノナカータ選手含む3人の先行グループに飛び乗って計4人で2周目へ。KINANの元喜選手も追いたが、これは許さず、、、Matrixマンセボ選手率いる集団に吸収された。

レース前、チームの士気を落とさないために誰にも言ってなかったが、左内側広筋から大腿直筋の筋硬直で、大分遠征から回復能力が落ちてしまっていた。

「ぁあ~次のアタックが少人数なら逃げ決まるな。今日の脚では勝負できない上に、連続して逃げ乗ったら、吸収されてから仕事できずに終わるだけやな。」と思っていた。その矢先、ケイトは掛かった4人アタックの3番手に付いて逃げグループに入ってくれた。若さんから、レース前半の動きに注意する指令を毎度受けており、脚質の近い僕とケイトは毎レース連携を深めることが出来ていた。3周目のスプリントポイントも獲得。前はケイト劇場になることに期待。

50の力しか出ない自分に言い訳させず100%を絞り出させることに集中。ゴールは一切考えず、その場その場のベストプレーは何か考えてゲームを進めた。

メイン集団でのレースが始まった。逃げに乗せていない有力チームのコントロールが始まる。なるべく迷惑にならないようにコントロールしてるチームの後方に備える。まだ元気な選手も多く、登り口の詰めすぎたブレーキにより渋滞を起こす選手、下りも詰めすぎでコーナリング中に横と絡んでいる選手を後ろから見て多くみられた。自分もチームメイトを連れて引き上げてしまい、張るべきではない時間帯に集団の緊張感を増させてしまっていたので、再発防止に努めたい。

レース開始1時間半あたりか、逃げグループ吸収に向けた匂いがしてきた。ブラーゼンにとってはなるべく前とは一定間隔でレースを運ばせたい。ブリジストン黒枝選手やヴィクトワールの選手と意見は一致して、若さんの無線を待たずに牽引開始。後ほど無線から牽引の指示が出たのでほっとした。今年最初で最後のレース参戦になったリュウジもしっかり役目を果たせていた。リュウジの牽引が終わり、前でポジショニングを続け居ていたヒロシに無線で指示が出た。

作戦通りに行くならば、動く順番はヒロシ→シバタだが、パンクやクラッシュと同様、レース中に走ってみなければ見えないことも多い。先日の大分よりもヒロシの脚が回っており問題なさそうだったから、シバタから動くように伝えた。

レース半分あたりか、トイレアタックで集団が乱れる。トマ選手・マンセボ選手の飛び出しにはびっくりしたが周りに合わせてペースを刻むことにした。

レース後半入った100km地点あたりか、心臓破りの坂で8名くらいの飛び出し。マンセボ選手も動きヒロシと2人でチェックに入る。後ろのレースも動き始めた。チームメイトと纏まるべき局面が近い。

位置を確認して一旦下がって休んだついでに、ヒロシ、ショウタロウのポジションまでジュンセイと戻った。

先行達者のMatrixホセ選手へのチェック。22周目に再度ケイトが4名の逃げに乗ってくれた!逃げ達者のシマノ中井選手も含まれている。ブラーゼンを終盤で手札を増やしたい。しかし、このタイミングでこれ以上前へ選手が行くと逃げ続けているケイトの負担が大きすぎる。

23周目、23秒差。安原選手、シマノ木村選手、Ukyo武山選手へのチェックしてブリッジを潰す。

24周目 1分差に開きケイト二回目の逃げが成功。

25周目、自分の脚はゲームオーバー。しかし、踏み止め癖を断つと決めてスタートしてるので、あの手この手を使って集団にへばりつく。腐らず前へ、今できる自分のベストプレーを見つける。

26周目、2号橋登りで集団前方のチームメイトに補食を渡して脚がシャットダウンした。本来なら直ぐに降りるべきだが、気持ちは切らさず諦め癖が付かないように、ラスト2周で赤旗が降られるまで走らせてもらった。

 

 

 

大分遠征が終わってからは回復に向けて出来ることをすべて試した。最終戦はチームのエース順列から外してもらい出走した。どの立ち回りでも本来の力を発揮してほしいという期待は、若さんの無線指示から伺えた。本当に申し訳なかった。どの戦況でもtop20で走り切る順成、開幕戦早々からチームのピンチを救ってくれた佐藤ツインズに今回も助けられる結果となった。例年だと好調期に入ると暫く落ちることがないことが自分の持ち味だが、今年は安定せず大事な局面に居れないことが多すぎた。

「1年通して怪我をせず安定した走りをすること、アシストしながらも20位以内でリザルト残し続けること。これらは非常に大切で、その先に自分の順番が回ってくる」と入団時に伝えられた。初心にかえってじっくりとオフに行うべき準備を進めていきたい。

レース中に熱くなりすぎていたケイトがようやく冷静に逃げに乗り、スプリントポイントと敢闘賞を完走と共に持ち帰ってくれた。苦しい時期もあっただろうから、ほんとうにうれしかった。

9月以降の後半戦、特にレース終盤で他チームが自分たちを上回っていた点を来季にフィードバックしてより強く、またリスペクトを受けるチームに成長していきたい。

最後まで見ていただきありがとうございます。

 

jprotourさま
練習すらまともに行えない国やスポーツがある中で、レースを開催して頂きありがとうございました。

gokiso近藤機械製作所さま 驚くほど進むホイールのサポートからレース帯同まで、ありがとうございました!