昨日、以前所属していた京都産業大学自転車競技部の追い出しコンパにお邪魔してきました。
実を言いますと、僕はまだ大学に在学中で、今年の3月に卒業します。
なぜ5年在籍したのか?ということを今回は書きたいと思います。
高校卒業時の選択
遡ること6年、当時高校3年生だった僕は、卒業後の進路を決めかねていました。
当時、考えていた進路は
1.一般受験して大学に進学する(自転車競技から離れる)
2.スポーツ推薦で大学に進学する
3.大学に進学せず国内のチームで活動する
4.大学に進学せず海外のチームで活動する
の4択で考えていました。
勉強が嫌いだった僕は、早々に一般受験を選択肢から除外し、
上記の2~4で悩んでいました。
周りの方々から助言をいただいた結果、セカンドキャリアを考え大学の進学することに決めました。
ちょうどそのタイミングで、京産大自転車部の秋田監督からお声をかけていただき、
京都産業大学に進学することにしました。
当時は、セカンドキャリアについてあまり深く考えてはいませんでしたが、
・現状では、自転車業界が世界的に不安定であること
・自転車競技の引退年齢が若いこと
・国内チームでは1年契約で不安定な職業であること
を考えると、適切な選択であったと思います。
大学在学中の選択
2015年、大学2年生の時に、半年の休学することを決めました。
チームユーラシアの橋川さんにお世話になり、ほぼ1シーズンをベルギーで活動させていただきました。
当時の僕は、海外で活動するという夢を諦めきれなかったため、
大学に進学しながらも休学をすることによって、海外での活動を可能にしました。
海外での生活、レースは19歳だった当時の僕にとても刺激になり、
その経験は今でも生かされています。
大学卒業後の選択
2017年、僕は大学卒業後の進路で悩んでいました。
大学には必ず4年間在学しないといけないため、半年休学した関係で2018年の9月に卒業予定でした。
当時考えていた選択肢は、
・一般企業に就職する
・プロチームに所属する
の二択です。
まだ、競技をやり切っていないと思った僕は、那須ブラーゼンに所属する道を選びました。
人生の保険を掛ける
ブラーゼンに所属することが決まった時に、
「2018年シーズンで好成績を出し移籍できなければ引退する」
という考えで、チームに入りました。
仮に引退したときは、もちろん就職をしなければなりません。
就職する場合、日本では新卒の方が有利であり、
一般的である3月卒業に合わせた方が就職がしやすいのではないか、
という考えのもと、2018年に半年の休学を再びし、2019年3月卒業になるように調整しました。
これはある意味、保険を掛けていたということになります。
結果的に、僕は1年で引退しない選択をしたので、
3月にそのまま大学を卒業します。(今年も選手を続けている理由については今後ブログに書きます)
このようにして、人生の保険を掛けながら、
1年間那須ブラーゼンに所属していました。
僕は保険を掛けることは決して悪いことだとは思いません。
実際にプロとして生活できるのは、世界でも一握りの選手たちのみです。
プロを目指すうえで、大学に進学するのはナンセンスという風潮があるような気がしますが、
どちらも選択するということも、この方式であれば可能だと思います。
必ず来るセカンドキャリアに備えることは、何も悪いことではありません。
もし、進路に迷っている学生の手助けになればと思い、今回はブログを書きました。